ライフシフトコーチング/総合商社/MBA/CPCC/FP

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【お勧め本】FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド

貧困層の下位1%から富裕層の上位1%に登り詰めた著者がその方法を詳細に公開した本。特に貧乏なときからお金持ちになっていく過程の中で持つべきマインドを切り替え、投資を自分なりに工夫して慎重に慎重を重ねて実践し世界金融危機も乗り越えたとの事。やりたいことを自由にできるFIRE実現プロセスを将来の自分に重ねると期待に胸が膨らみますね。

 

この本の目次

第1章 お金のためなら血も流す
第2章 桃のシロップ、段ボール箱、コーラの缶
第3章 (まだ)自らの情熱には従うな
第4章 あなたは私のものだ
第5章 誰も助けにきてはくれない
第6章 ドーパミンについてわかったこと
第7章 マイホームは投資ではない
第8章 本物の銀行強盗
第9章 株式市場の暴落をいかに乗り切るか
第10章 私を救ってくれた魔法の数字
第11章 現金クッションと利回りシールド
第12章 お金を浮かすために旅行をする
第13章 バケツ・アンド・バックアップ
第14章 インフレ、保険も恐るるに足らず
第15章 子どもはどうする?
第16章 早期リタイアの負の側面
第17章 自由になるのに100万ドルは必要ない
第18章 我が道を行け

 

この本から学んだ事

  • 著者は子供の頃貧乏暮らしであった為、コーラ1缶でも非常に貴重だったと述懐しており、これが「欠乏マインド」というお金を非常に大事にする価値観を獲得できたことが良かったとの事。これが職業選択のときにも機能しており、「自らの情熱にまだ従うべき時期ではない。それよりも収入を稼ぎやすい職業に就くべき」と説いている点がユニークです。そのパフォーマンスの指標として、「その職業の平均収入÷その職業に就くのに必要な学費」を計算すると、医者や弁護士よりも配管工の方がベターな指標になるとの事。
  • そうやって稼ぎを充実させた上で、欠乏マインドを保ちながら倹約生活を維持し、借金は絶対に避けるべきとして、消費者ローン、学生ローン、住宅ローンを回避するよう主張しています。クレジットカードは未来の自分からの借金なのだと。また、住宅は維持・売却コストまで含めると最悪の投資だと説いています。
  • 倹約を維持する際の経験談として心強いのは、以下のようなメッセージです。
    • モノを所有するほど幸せになるのではなく、旅行やスキル獲得など経験を増やす方が幸せになる。
    • 支出を削減するのには痛みがないものから痛みがあるものにシフトするとよい。
    • FIREするには年収は問題ではない。貯蓄率の問題だ
    • 特に最後の貯蓄率のところは、もともと収入が低い人でも貯蓄率を向上させられるという事は相当の倹約生活を維持できるという事なので、ちょっと常識を超えた大きな発見だと思います。
  • このようにしてためた貯金から投資にシフトしていきます。その際はインデックス投資を行っていくのですが、自分たちなりに投資方法を勉強し、有名な4%ルール(投資しているポートフォリオの4%で生活できれば、95%の確率で30年間貯蓄を維持できる)を更に工夫して安全性を高めた「現金クッション」、「利回りシールド」、「物価の安い国へ旅行する」、「副業」、「パートタイム労働」などの対策を編み出し、実践していく様は大変エキサイティングです。著者もドキドキしながら実行していったんだろうなと想いを馳せてました。
  • また、この頃になると貧乏なときに不可欠だった「欠乏マインド」が逆に邪魔になるので、お金よりも自由を重視する「フリーダムマインド」への切り替えが重要としています。この時点が精神的には大きな分水嶺になるとの実感がありますね。
  • 最後に、FIRE実現として会社勤めを卒業する際の恐怖として、①お金がなくなるリスク、②コミュニティの喪失、③アイデンティティの喪失を挙げていますが、いずれも新たな人生を好きなようにデザインするポジティブな側面に光を当てることで前向きになれると説いているところはなるほど、と思いました。

FIRE実現を目指す際のリスクとその対処への工夫、マインドの切り替え。是非一読をお勧めします!

 

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