山崎元さんの「お金は増やし方より使い方こそ大切だ」という記事を読みました。
記事の概要
【まず「お金の増やし方」を忘れて「使い方」に注目しよう】
長年にわたりお金の「増やし方」についてアドバイスしてきた筆者だが、今回はお金の「使い方」の重要性に焦点を当てたいと思います。お金には「使い時」があり、「使い道」こそが大切なのです。ヘッジファンドのトレーダーであり、経済評論家でもある著者が提案する新しい視点を紹介します。
【お金の使い方の大切さ】
著者が紹介する『DIE WITH ZERO』によれば、お金を増やすことも重要ですが、大事なのは「経験」に使うことだといいます。良い経験は思い出として長く効果を発揮し、人生の幸せにつながるのです。若いうちに楽しむ能力を大いに活用し、お金を使うことに罪悪感を感じないようにしましょう。
【「守銭奴型FIRE」の疑問】
「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」と呼ばれる早期引退を目指す戦略もありますが、無駄な節約や貯蓄を重視することで人的資本への投資を軽視する傾向があります。バランスの取れたアプローチでお金を使い、自己投資を忘れないよう心掛けましょう。
【若いサラリーマンのお金の扱い方】
若いサラリーマンに向けてのアドバイスとして、次のステップを提案します。
初めの2、3年は仕事のスキルや人材価値を高めることに重点を置く。
25歳くらいから経済的な備えをし、投資やリタイアメントの計画を始める。
NISAやiDeCoなどの制度を上手に利用して資産を形成し、将来の備えを考える。
20代、30代のうちに、「人的資本への投資」や「経験に対する消費」にお金を使う。
35歳くらいまでに収入源を確保し、セカンドキャリアの準備を始める。
60歳以降も相続を考慮しながら、お金を使い切ることを目指す。
【経験に対する消費の観点】
著者は「祭り」的な特別な日を重視していますが、筆者は「日常」が大事だと考えます。毎日の普通の日々を大切にし、無理なくお金を使い、幸せな生活を送ることを目指しましょう。
【資産運用はシンプルに】
資産運用については、全世界株式のインデックスファンドがおすすめです。運用は趣味や仕事でなければ、低コストで十分に分散した投資を行うことが重要です。
【結論】
お金を貯めることも大切ですが、お金を使うことの大切さを忘れずに、バランスの取れたライフプランを立てましょう。お金を増やすことだけにこだわるのではなく、お金を使い、人生を豊かにすることが真の幸せへの鍵となるのです。
ライフデザインの観点から
ライフデザインの観点から重要な3つのポイントを以下に追記します。
- ライフゴールの明確化:
自分の理想の人生像や目標を具体的に明確化することが重要です。お金を使うことも含めて、どんな経験や活動を通じて幸せを感じるのかを考え、それに向けてお金を使うプランを立てましょう。ライフゴールが明確であれば、お金の使い方にも方向性が定まり、より充実した人生を送ることができます。 - バランスの取れたライフスタイルの構築:
お金を使うことは大切ですが、その際にはバランスを考えることが重要です。楽しい経験を積極的にする一方で、未来のためにも適切な備えをすることが必要です。ライフスタイルが偏らないように、貯蓄や投資といった将来の安定を考える要素と、経験や楽しい消費にお金を充てる要素を上手く調和させましょう。 - 自己成長への投資:
お金を使うことは経験に対する消費にも役立ちますが、自己成長への投資にもお金を使うことは大切です。教育やスキルの向上、健康への投資など、自己成長につながる支出は将来的な満足度を高める一方で、自分自身の人的資本を向上させることにもつながります。ライフデザインでは、経験だけでなく自己成長への投資も忘れずに考慮することが大切です。
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