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【キャリアデザイン】日本人サラリーマンの給料低下問題の根本原因と解決策に関する考察

「日本人の「給料安すぎ問題」超シンプルな根本原因」という記事を読みました。

toyokeizai.net

 

記事の概要

こんにちは、みなさん。今回は、日本人サラリーマンの給料低下問題についてお話しします。先日、経済ニュースにおいて、日本の給料水準が過去30年間ほとんど伸びていないことが指摘されました。では、なぜ日本の給料が停滞してしまったのでしょうか?その原因を探るために、労働生産性の停滞に注目してみましょう。

日本の平均給与は、OECDのデータによると世界24位まで下がっています。一方、アメリカや他の先進国の平均給与は日本を大きく上回っています。この給料格差が生じたのは、日本の給与水準が下がったわけではなく、他の国々での給料が上昇したためです。

実際、韓国や台湾、シンガポールなど、日本と似たような給料水準の国々は、労働生産性の向上を図りながら日本を追い抜いてきました。一方で、日本の労働生産性は世界36位と低い位置にとどまっています。この労働生産性の停滞が、日本の給料低下の主な要因と言えるでしょう。

なぜ労働生産性が停滞してしまったのでしょうか?給料は創出された付加価値に基づいて決まります。付加価値は売上から仕入金を差し引いたものであり、その中から給料や税金、利息、配当、設備投資の費用が支払われます。つまり、労働生産性が向上しなければ、付加価値が増えず、給料の上昇も期待できないのです。

日本の労働生産性は、1990年以降ほとんど成長していません。一方、アメリカでは労働生産性が1.6倍も上昇しています。これにより、日本の給料水準は他の国々に比べて大きく遅れを取ってしまったのです。

では、どうすれば労働生産性を向上させることができるのでしょうか。

労働生産性を向上させるためには、イノベーションが不可欠です。具体的には、設備投資、研究開発、人材投資を行う必要があります。これによって新たな技術や生産方法を導入し、効率的な生産を実現することができます。

日本は、研究開発やイノベーションにおいて他の国々に比べて遅れを取っています。たとえば、日本の研究開発費は世界12位であり、韓国やアメリカなどに比べると少ないです。また、研究開発の普及率も低く、イノベーションの創出が相対的に少なくなってしまっています。

さらに、時折「緊縮財政や消費税の導入が労働生産性の停滞の原因だ」という意見が出されますが、それは完全な論理の飛躍です。実際、世界では多くの国が消費税を導入しており、その税率が日本より高い国々でも経済成長や生産性の向上が見られます。消費税と労働生産性には直接的な関係はありません。

このような状況下で、将来の人口減少や高齢化による社会の変化に備えるためには、自身の生活水準を守るためにどのような企業で働くべきかを考える必要があります。ただ待っているだけでは給料の上昇は期待できません。自ら積極的に、イノベーションを起こしている企業や成長が見込まれる業界を探し、そうした企業で働くことが求められます。

また、自己投資も重要な要素です。自身のスキルや知識を磨くために、継続的な学習や研鑽を行うことは必要不可欠です。自己啓発のためのセミナーや研修に参加したり、新しい技術やトレンドについて常に情報を収集することで、自分の価値を高めることができます。

さらに、チームワークやコミュニケーション能力も重要です。現代のビジネス環境では、単独で仕事を進めるだけではなく、他のメンバーとの協力や意見交換が求められます。チームでの効果的なコミュニケーションや協働能力を身につけることで、組織内での評価や成果に繋がるでしょう。

給料の上昇を求めるだけでなく、自身のキャリアや将来の安定にも目を向けることが重要です。就業先の将来性や成長性、福利厚生などを考慮しながら、自分にとって最適な職場や企業を選択しましょう。

まとめると、日本の給料低下の根本原因は労働生産性の停滞にあります。労働生産性を向上させるためには、イノベーションを推進するための設備投資、研究開発、人材投資が必要です。自身のスキルや能力を伸ばし、イノベーションを起こせる企業や業界を選び、自己投資やコミュニケーション能力の向上に努めることが重要です。給料の上昇を求めるだけでなく、自身のキャリアパスや将来の安定を考慮しながら、最適な働き方を見つけましょう。

 

キャリアデザインの観点から

キャリアデザインの観点から重要なポイントを以下の3つに絞りました。

  1. 自己分析と目標設定: キャリアデザインを進める上で、まずは自己分析を行いましょう。自分自身の価値観や興味、得意なスキルや経験を把握することで、自身の強みやキャリアの方向性を見つけることができます。その上で、明確なキャリア目標を設定しましょう。将来のビジョンや達成したいポジション、スキルの習得など、具体的な目標を持つことで、自分のキャリアパスを具体化することができます。
  2. 持続的な学習と成長: 現代のビジネス環境は日々変化しており、新しいスキルや知識の習得が求められます。自身の専門領域や業界の最新トレンドに常に関心を持ち、持続的な学習を心掛けましょう。セミナーや研修、オンラインコースなどを活用して自己啓発を行い、自身のスキルセットを充実させていきましょう。また、新たなチャレンジや経験を通じて成長し、自己成長意識を持つことも重要です。
  3. ネットワーキングと関係構築: キャリアデザインは単独で進めるものではありません。他の人とのつながりや関係構築が重要です。積極的にネットワーキングを行い、業界の専門家や同僚、上司などとのつながりを広げましょう。情報交換や助言を受けることで、新たな機会やアドバイスを得ることができます。また、信頼関係を築くことで、自身のキャリアにおいてサポートやチャンスを得ることも可能です。

以上の3つのポイントを意識しながらキャリアデザインを進めることで、自身のキャリアの方向性を明確化し、成長と成功への道筋を描くことができます。自分自身のキャリアの舵取りを行いましょう。常に自身のビジョンや目標を念頭に置きながら、進化し続けるキャリアを築いていくことが大切だと思います。

 

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