「あなたも「主体的」に「社畜」になっている…「新しい資本主義」の巧妙な罠」というなかなか刺激的な記事を読みました。
これは私が考える「経済マトリックス」というモノの見方から非常に共感するところがあります。いかに記事概要と所感を詳述します。
記事概要
「新しい資本主義」とは何かを知り、その巧妙な罠について学ぶことが、サラリーマンにとって非常に重要である。この記事では、フォード社が開始した「フォーディズム」という概念を踏まえて、新しい資本主義が生み出した大衆消費社会と、その影響について詳しく説明する。
20世紀前半、フォード社は、「労働者大衆に購買力を与えることによって利潤を上げる」という考え方を導入した。この発想の転換は、「フォーディズム」と呼ばれ、労働者階級が購買力を獲得し、中流階級へと移行することで、階級格差が縮小する一方で、大量生産・大量消費により、資本の側も利益を伸ばすことができた。
このフォーディズムの時代は、第二次世界大戦の終結から1970年代のオイルショックの時期まで続いた。この時期は、資本と労働が共に果実を享受することのできた時代であり、労働者の全生活が資本のもとへの実質的包摂の始まりであった。
しかし、この時期の終わりに、新しい資本主義が登場した。この新しい資本主義では、生産性の向上や給与のアップといった個人の成功を強調する代わりに、個人にとっての成功は会社にとっての成功に関連するものとなった。この新しい資本主義では、「自己啓発」や「自己責任」といった言葉が、従業員に向けて喧伝されるようになった。
この新しい資本主義により、労働者は自分の人生を会社に捧げ、会社にとって有用な従業員となることを求められるようになった。さらに、ネットワーク化されたグローバル市場により、従業員は世界中の労働者と競争しなければならなくなった。このような状況下では、労働者は会社の成功のために必死に働くことが求められるが、その報酬は限定的となる。
所感
上記のように、新しい資本主義は、労働者が主体的になってしまう罠を仕掛けています。労働者が自分自身を商品化し、自分の生産性を高めることで、さらなる消費を促すために利用されるのです。
このような状況を回避するためには、自分自身を主体的に生きることが必要です。自分の生活を意識し、自分が何を望んでいるのか、何が本当に大切なのかを考えることが必要です。
また、社畜として働くことが悪いわけではありませんが、自分自身が主体的に働くことが重要です。自分の仕事に対する目的や意義を理解し、自分自身が成長するために取り組むことが必要です。
最後に、新しい資本主義が労働者を罠にかけることを避けるために、政治的な動きが必要となる場合もあるかもしれません。その場合は、社会的な公正や平等などの価値観を重視し、労働者の権利を守る政策を支持する等も考慮に入れる必要があるのかもしれません。
このように、新しい資本主義は、労働者が主体的になってしまう罠を仕掛けています。しかし、自分自身を主体的に生きること、自分の仕事に対する目的や意義を理解すること、政治的な動きを支持することなどを考慮して、この罠を回避していきたいものです。更に言えば、労働者という立場を卒業して資本家、投資家へ自分の立ち位置を変化させるというライフシフトも極めて有効な施策となるものと思っています。
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