ライフシフトコーチング/総合商社/MBA/CPCC/FP

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柔術から学んだ集中力を会社生活に転用する方法とは


柔術から学んだことはマットの中でも外でも活用できるとの教えがあります。
柔術の技をマットの外で活用するとはどういうことか長年のサラリーマン生活に照らして考え実践してきたことを書いていきます。
今日は柔術から学んだ「集中力」と、その「集中力をどのように会社生活に転用していくか」についてです。

柔術における「集中力」の発揮とは

柔術では相手の弱いところに自分の力を最大限集中して攻撃していくという考え方があります。最大限集中する具体的な方法とは、複数の筋肉や体重を使って、相手を攻撃するという事です。例えば以下のような技があります。

  • 相手の前に立って首を絞めていく場合、自分の両手をクロスさせて相手の両襟に差し込み、引き寄せるクロスチョークという技がありますが、これは腕の力だけを使うのではなく、背筋というもっと大きな筋肉を使って引き、更には体重も使って相手の首を攻撃していきます。
  • 相手の腕を極める腕十字という技の場合は、相手の片腕を両腿で確り挟み込みつつ、相手の腕に抱きついて体幹や自分の体重を使って相手の腕を攻撃していきます。

いずれにしても、相手は小さな筋肉しか使えず力を出しにくい状況に追い込んだ上で、自分は大きな筋肉を複数同時に使ってアタックしていくことで相手を極める訳です。1つより2つ、3つと使える力を複数・同時に重ねていきます。

小さな筋肉 vs 大きな筋肉」という原則を知っておくと、仕事上でも色々役立つ事があると思っています。多くの人は力を集中させるということを真剣に考えていませんが、柔術を練習しているとそれを日頃体感して考える機会に触れるので、日常生活でも考えるようになっていきます。

会社生活における集中力の転用とは

例えばということで私が感じた事例を幾つか紹介しておきます。

  • 仕事の流れを見通して、どこで力を入れて頑張るべきところか日常運転でそれなりに流しておけば良いところかを見極める。その上で、力を入れるべきところは必死に時間を割いて、極限まで色々な立場・視点を駆使して見解を練り上げ、まとめていく。
  • 仕事の突発事項やトラブルを想定して、事前に磨ける範囲で資料やツールをブラッシュアップしておく。上司から想定以上短納期での対応要請があった場合を想定して短距離走の準備をしておくという事。
  • 毎年の繰り返しがある仕事の場合には、時間があるときに昨年度の資料や仕事の流れを見直して、できるところから資料やツールを改善しておく。今年度変化した内容を考慮して、その差分を資料に反映しておく。
  • 飲み会については、幾つかのパターン(エリア、客層、値段、ジャンル)を想定して、時々上司を誘ったりしてコミュニケーションを深めると共に接待にも使えるお店を開拓しておく。

等々です。

自分の筋肉に該当するのが「仕事における自分のリソースは何か」ということをまずは認識しておくことです。過去の経験、資料、上司とのディスカッション、社内経伺資料、自分のスキル等々。何が使えるのかを事前に整理しておくことが重要です。

これらはいずれも上司から言われたりする前に事前に想定して準備しておく、その準備の中でも最大限注力するポイントを見極め、それまでは力は温存しておく余裕を持つというところが重要ではないかと思います。

また、どこかで「社長思考」ということについても書いていきたいと思っていますが、併せて「視座の高さ」ということも思考する際には意識したいところです。

まとめ

柔術から学んだ集中力とは、複数の力を同時に作用させることで相手を効率的に攻撃していくことでした。

これを仕事に当てはめると、「使えるリソースには何があるのか」、「今後の見通しを立てて事前に自ら準備をしておく」、「仕事の流れを見て注力すべきポイントを見極めそこに力を注ぐ」という事が重要だと思います。

ぜひ会社生活の中で試してみていただければと思います!

 

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